転職したばかりなのですが、個人再生できますか？

転職したばかりの状態では、個人再生をしてもいいのかどうか、迷う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、「転職してから一定期間は、個人再生ができない」という規定はありません。

そのため、転職したばかりであっても、個人再生の手続きを行うことは可能です。

転職したばかりの会社に、個人再生のことが知られてしまうことは避けたいと考える方は少なくありません。

しかし、結論的には、会社に知られてしまう可能性は低いと言えるでしょう。

まず、会社に個人再生をしたことを言う必要はありません。

また、裁判所から会社に通知が届くということも、基本的にはありません。

そのため、会社に知られる可能性は低いと言えます。

ただし、個人再生をすると、裁判所が債権者に通知を出すため、会社が債権者になっている場合は、会社に知られてしまいます。

また、個人再生の手続をする場合、退職金見込額証明書を会社に交付してもらう必要が生じる可能性があります。

その際には、説明方法を工夫して、個人再生のことを知られないように注意する必要があります。

個人再生を実現するためには、最終的に、裁判所の認可決定を受ける必要があります。

転職直後だと、裁判所の認可決定が出にくいのではないかという質問を受けることがありますが、ケースバイケースだと言えるでしょう。

個人再生は、債務を減額した上で、分割払いをしていく制度であるため、安定した収入が不可欠です。

そのため、転職することによってお給料が下がり、分割払いが難しくなるというケースだと、個人再生が認められる可能性は下がってしまうでしょう。

また、サラリーマンから自営業者になった場合は、収入が不安定になりがちになって、分割払いが難しいと判断されてしまう可能性があります。

他方で、転職先の会社のお給料が、分割払いをするに十分なものであったり、自営業者であっても、安定した利益を出している場合は、個人再生が認められる可能性は高まると言えます。

個人再生が認められる可能性があるかどうかについて、詳しくは個人再生を得意とする経験豊富な弁護士にご相談いただくことをおすすめします。