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自己破産をした場合に家族への影響はあるか
- 最終更新日：2025年10月10日
１ 家族の財産に影響することはほとんどない
自己破産を検討する際、家族の預貯金等にまで影響があるのかどうかを気にされる方もいらっしゃるかと思います。
結論からいいますと、自己破産をした場合の同居の家族の預貯金等にまで影響することは原則としてありません。
自己破産とは、借金等の支払いができなくなった場合に、財産を売却して債権者に平等に分配し、それでも支払いきれなかった債務の支払い義務を免除するという手続きです。
ここで売却等の対象になる財産は、自己破産の申立人が所有している財産に限られます。
よって、家族が所有している財産や預貯金等は売却等の対象にはならないため、自己破産により、ご家族の財産等を売却されることはありません。
２ 考えられる家族への影響
自己破産手続きにおいて、家族への影響が考えられるのは以下の点です。
⑴ 収支状況の提出
自己破産の際は、世帯ごとの収支状況を作成する必要があります。
そのため、ご家族の収支についての資料や家計簿等の提出を求められることがあります。
⑵ 信用情報の影響
信用情報については、住所が同一である同居のご家族の信用情報は閲覧の対象になるようです。
そのため、ご家族のローン等の審査の際に不利益に扱われる可能性がないとはいえません。
なお、誤解されている方も多いのですが、自己破産をしたという情報は、信用情報にのみ記載されます。
戸籍や住民票等に記載されるということはありません。
そのため、戸籍に何かが記載されることにより、ご家族に迷惑が掛かるということはありませんので安心してください。
⑶ 車・住宅等の引き上げ
自己破産を行いますと、債務者名義の車やご自宅等は、原則として手放すことになります。
そのため、債務者の名義で契約している車を家族共用で使っている場合等は生活に影響が生じる可能性があります。
また、持ち家にお住まいの場合には自宅を手放さなければならないため、家族そろっての引っ越し等を余儀なくされる可能性もあります。
３ 自己破産は家族との相談が大切
以上のように、自己破産を行うことで家族の預貯金や財産まで奪われることはありませんが、ご家族の一人が自己破産を行うことでその後の生活に影響が生じる可能性はあります。
自己破産を決断する際には、家族とよく話し合い、理解を得ることが大切です。
