依頼した場合、過払い金はいつもらえますか?
1 過払い金は、すぐに支払われるわけではない点に注意
過払い金は、払い過ぎた利息を取り戻す権利です。
「権利」という言葉からすると、請求さえすれば、すぐに支払われるようなイメージがあるかもしれません。
しかし、法的な請求権があることと、相手がすぐに応じるかは、全く別ということに注意が必要です。
ここでは、弁護士に依頼してから、過払い金が支払われるまでの期間について、ご説明します。
2 まずは過払い金請求のための準備期間が必要
過払い金が出るのか、出るとしていくらになるのかは、取引履歴などで正確な金額と日時を確認しなければ分かりません。
そこで、まずは業者に対し、取引履歴の開示請求を行います。
業者は、取引履歴の開示義務を負っていますので、請求さえすれば、通常取引履歴を開示してくれます。
この取引履歴の取寄せは、業者によって対応速度が異なり、2週間から1か月半程度の間には、取引履歴を入手できることが多いでしょう。
取引履歴を入手した後は、過払い金が出るかどうかを計算します。
3 過払い金の請求
過払い金の額が分かれば、その業者に対し、過払い金の請求をします。
しかし業者がすぐに過払い金を払うかというと、そうではありません。
何とか有利な条件で和解をしようと、交渉してくるケースがほとんどでしょう。
条件について、双方が合意すれば、業者は過払い金を支払ってきます。
この交渉の期間は、双方の希望の乖離度合いや、法的な争点があるかなどによって異なりますが、1か月から数カ月程度の期間が必要なことが多いでしょう。
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