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学生でも任意整理できるのですか?

  • 文責:所長 弁護士 伊藤美穂
  • 最終更新日:2024年5月17日

1 任意整理は学生でも可能

任意整理は学生の方であっても行うことのできる手続きですが、いくつかの注意点があります。

借金のお悩みを解決する上で注意すべきことと、任意整理で生じる影響について注意すべきことがありますので、以下でご説明をさせていただきます。

2 任意整理ではその後も返済の必要がある

任意整理とは、毎月の返済額を下げることを目的として債権会社と個別に交渉を行い、返済額の取り決めをする手続きのことです。

そのため、借金の返済義務そのものがなくなるわけではなく、和解後には継続して返済を続けることが必要となります。

任意整理をして返済額が決まれば、その金額で返済を続けなければなりませんので、ある程度は一定の収入や支払いの原資が必要となります。

せっかく任意整理をしても、途中で滞納してしまうと残りの債務を一括で請求されてしまいますので、無理のない返済計画を立てる必要があります。

3 任意整理で生じる影響

⑴ クレジットカードの作成やローンの審査への影響

弁護士が任意整理の交渉をした場合、信用情報機関に情報が登録されるため、いわゆるブラックリストに載るという状態になります。

信用情報機関に登録されたからといって、直ちに他人に知られることはまずないのですが、クレジットカードを作る場合や更新をする場合や、ローンを組むような場合には、審査に通らない可能性が高くなります。

一定期間を過ぎれば登録が抹消されてそのような状況も終わりますし、ブラックリストに載ったからと言って日常生活に大きな影響が出るわけではないのですが、注意が必要な点となります。

また、スマートフォンの機種代金を分割支払いしたり、自動車やバイク等をローンで買ったりすることもあるかと思いますが、一定期間の間、そういったローンを組んで支払うことができなくなります。

⑵ クレジットカードを使用した支払いへの影響

また、クレジットカード会社を対象に任意整理を行うと、既に作成済みのクレジットカードであっても、そのクレジットカードは使えなくなります。

そのため、任意整理の対象とする会社のクレジットカードで家賃や水道光熱費等の引き落としを行うよう設定していた場合は、支払い方法の変更が必要となります。

4 学生の方で借金のお悩みがある方はご相談ください

学生であったとしても、任意整理を行うことは可能ですが、このようにいくつか注意すべきことがあります。

任意整理をしたとしてその後の返済ができるかどうか、任意整理で生じる影響が実際に問題となるかどうかについて、具体的な見通しを知るためにも一度弁護士にご相談いただくことをおすすめします。

借金の返済に関して問題があり、学業に集中ができないというような状態に置かれているようでしたら、お気軽に当法人までご相談ください。

当法人では、債務整理に関する相談自体は原則無料で行っておりますので、安心してお早めにお問い合わせいただければと思います。

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