相続財産の調査方法に関するQ&A
相続財産の調査はなぜ重要なのでしょうか?
相続が発生すれば相続手続きをする必要がありますが、遺言書を用いて手続きをする場合にも、遺産分割協議書を作って手続きをする場合にも、手続きの対象である相続財産が分からなければ手続きをすることができません。
手続きが終わったと思っていた後に相続財産が出てきてしまうと、そのことで他の相続人とトラブルになりかねません。
相続税の申告が必要なケースであれば、相続財産をすべて把握していなければ、申告内容からその財産が漏れてしまい、適正な申告ができていないということになってしまいます。
このような意味で、相続財産をしっかりと調査をすることは重要だといえます。
不動産の調査はどのようにすればよいでしょうか?
相続財産に不動産があるかどうかは、亡くなった方のところに固定資産税の納税通知書が届いていたかどうかで判断することができます。
この通知書には、不動産の内容も記載されていますので、登記などで具体的な内容を確認しましょう。
このような書類の有無もわからない場合には、不動産がある可能性のある市町村に、名寄帳や評価証明書の取得を申請することで、不動産の有無や内容を確認することができます。
預貯金の調査はどのようにすればよいでしょうか?
相続財産に預貯金があるかどうかは、亡くなった方の通帳が見つかれば、その金融機関に預貯金口座がある可能性があります。
預貯金の調査では、通帳の記載や、通帳がなければ金融機関に取引履歴を発行してもらい、他の預貯金などの財産がないかを確認することが重要です。
他の口座からの入金の痕跡があれば、そのような口座が見つかる可能性があります。
年金を受給していたにも関わらず、そのような形跡が口座になければ、他に年金を受給していた口座がある可能性があります。
そのような場合には、判明していない口座の調査も続けていきましょう。
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