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夫(妻)に借金があると発覚した場合の対応方法

  • 文責:弁護士 伊藤美穂
  • 最終更新日:2025年12月29日

1 夫(妻)に借金があると発覚した方へ

夫または妻(以下、「配偶者」とします。)に借金があることが発覚した場合、将来の生活にどのような影響があるのかという不安や、裏切られたような気持ち、配偶者に対して怒りを覚えるなど、様々な感情が渦巻いているのではないでしょうか。

ここでは、配偶者に借金があることが発覚した方へ、冷静に対処するための方法について説明します。

2 配偶者に借金があることが発覚した場合の対応方法

⑴ 借金の全容を把握する

まずは、配偶者自身から債権者名や借入金額を聞き取って、配偶者がどのくらい借金をしているかを把握することから始めてみましょう。

もし配偶者自身が借金の金額を把握していなければ、消費者金融やカード会社等の債権者に問い合わせをして現在の残高や今までの取引履歴の開示を求めれば、通常は開示してくれます(※配偶者本人からの問い合わせでなければ、受け付けてもらえない可能性はあります。)。

また、債権者の数が多くなると、自分でもどこから借り入れをしているか把握できていないこともあり得ます。

そのような場合、信用情報センターという情報機関に、配偶者の信用情報の開示請求を行うことで、借入先を把握することが可能です。

⑵ 借金ができた原因を把握する

借金ができた原因は人それぞれ異なります。

収入が低かったり突発的な支出が重なったことによる生活苦から借入れをした方、浪費やギャンブルが原因で借入れをした方、事業がうまくいかず事業経費に充てるために借入れをした方、詐欺被害に遭い借入れをした方など、事情は様々です。

配偶者がなぜ借金をするに至ったのか、借金が増えて言った事情は何かを話し合い、その原因をどのように改善するか話し合うことが大切です。

⑶ 弁護士に相談する

配偶者に内緒で借金をしていた方の中には、別の業者から借入れをして借金の返済をするという、自転車操業状態になり、借金が雪だるま式に増えてしまう方もいらっしゃいます。

そのような場合、借金ができた原因が改善できたとしても、ご夫婦の収支バランスからは返済が不可能な金額にまで、借金が膨れ上がってしまっていることもあります。

そのような場合には、弁護士に相談して債務整理をすることをお勧めします。

債務整理に強い弁護士に相談することで、個々のご事情に応じた債務整理の方法についてアドバイスしてもらえますので、ご夫婦だけで考えるのではなく、弁護士に相談して解決の道筋を探るのがよいでしょう。

弁護士法人心では、弁護士ごとに担当分野を分け、債務整理を主に取り扱う弁護士で債務整理チームを作り、日々情報共有や研修を行うなど研鑽を積んでいます。

債務整理に関するご相談は、弁護士法人心 京都法律事務所までご相談ください。

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