相続について弁護士に相談する際の流れ
1 相談する弁護士を探す
相続が発生し何か問題が生じた場合や、相続の生前対策に関する弁護士相談をお考えの場合、お知り合いの弁護士がいれば、まずはその弁護士に相談することを検討されるかと思いますが、「知り合いに弁護士がいる」という方は、あまり多くいらっしゃいません。
そのため、多くの方は、手掛かりが少ない状態から弁護士を探すことになります。
弁護士を探すにあたり、一番手軽な方法は、インターネットを利用することです。
インターネットを利用すると、多くの弁護士事務所を探すことができるかと思いますが、その弁護士が全員、相続を得意としているとは限りません。
弁護士の取り扱う分野は多岐に渡り、弁護士によって得意分野が異なりますので、相続に力を入れている弁護士を見つけることが大切です。
また、相続は税金も関係してくるため、税金にも詳しいかどうかも大切なポイントです。
2 弁護士事務所に問い合わせをする
相続に注力している弁護士を見つけることができたら、まずはその弁護士事務所に問い合わせます。
弁護士事務所をいきなり訪問するという方法もありますが、弁護士が裁判等で不在の可能性もあるため、電話やメール等で問合せ、事前に予約を取っておくことをおすすめします。
3 弁護士との相談
弁護士に相談する時には、あまり緊張する必要はありません。
弁護士は、毎日のように多くの方から相談を受けていますので、法的な観点から必要な事情を、過不足なく聴き取り、今後の方針についてアドバイスすることが可能です。
そのため、相談の際は、弁護士に進行を任せておけば問題ありません。
困っている点や、気になっている点があれば、遠慮することなく弁護士に投げかけ、不安を払拭できるようにするとよいです。
4 相談だけで解決する場合も
弁護士に相談したからといって、必ず弁護士に何かを依頼しなければならないわけではありません。
むしろ、相談したことによって、今後の方針の目途が立ち、解決することも珍しくありません。
弁護士に相談することで、自分で対応すること・弁護士に依頼すべきことを判別することができ、相続をスムーズに進められるかもしれません。
5 依頼が必要な場合は費用等を確認する
相続トラブルに発展しており、弁護士への依頼が必要なケースや、相続手続きにかける時間がないため弁護士に任せたいという場合など、相続を弁護士に依頼する場合は、費用面をしっかりと確認しておくことが大切です。
相続の手続きでは、弁護士報酬の他に、必要書類を取得する費用などがかかります。
遺産分割調停にかかる費用や相続放棄にかかる費用をまとめておりますので、参考にご覧ください。
弁護士報酬は弁護士事務所によって報酬設定が異なりますので、どのような場合にいくら費用がかかるのか等、細かな部分まできちんと確認しておくことをおすすめします。
また、先の見通しが分からないままだと、不安が募ってストレスになってしまうこともあるかもしれませんので、今後の流れについて弁護士からしっかりと説明を受けておくと安心です。
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