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交通事故のあと加害者から連絡がないのはどのような場合か

  • 文責:所長 弁護士 伊藤美穂
  • 最終更新日:2023年5月2日

1 一般的な加害者の対応

交通事故を起こした加害者は、通常、事故後すぐに自分の任意保険会社に連絡をして事故対応を依頼します。

任意保険会社は、交通事故の被害者に連絡をして、車等の修理やケガの治療費について病院への連絡などの対応をします。

加害者自身も、被害者に対する謝罪やお見舞い、ケガの状況確認をすることがあります。

では、交通事故の後に加害者やその任意保険会社から連絡がないのは、どのような場合なのでしょうか。

考えられることについて、以下でご説明します。

2 加害者が任意保険に加入していない場合

加害者が任意保険に加入していない場合には、加害者が自分で事故についてのすべての対応をしなければなりません。

強制保険である自賠責保険は、被害者や加害者から申請された損害賠償金についての審査や支払いを行っていますが、被害者対応の代行はしていないので、自賠責保険から連絡が来ることはありません。

任意保険に加入していない加害者は、自ら被害者対応をしなければなりませんが、車等の修理代やケガの治療費について加害者が支払うことが難しい場合ですと、連絡を取ればお金の話をしなければいけなくなるため、被害者への対応を避けたり、後回しにしたりすることがあります。

また、加害者もケガをしていたり、重大事故で警察対応をしていたりすると、自分のことだけで精一杯になってしまって、謝罪や連絡をする余裕がなくなり、被害者対応ができないこともあります。

3 加害者が任意保険に加入している場合

加害者が任意保険に加入している場合には、加害者に代わって任意保険会社が損害賠償金の支払いや被害者対応をすることになります。

加害者から謝罪などの連絡を入れることもありますが、自分の任意保険会社が対応しているため必要ないと思っていたり、加害者が賠償や過失について被害者と安易な約束をしないように任意保険会社から連絡を止められることがあります。

被害者は、任意保険会社が示談等の代行をしているときは、原則として任意保険を通じて加害者に連絡をする必要があるため、加害者からの謝罪などが欲しいときは任意保険にその旨を加害者に伝えてもらう必要があります。

4 加害者が自分に過失がないと考えている場合

加害者が、自分に過失がないと考えている場合には、被害者に賠償する義務がないと考え、連絡が来ないことがあります。

契約者に過失がなければ、任意保険は使えませんし、保険料が上がるため本人が任意保険を使わないこともあります。

そのような場合には、被害者は、加害者本人や加害者の任意保険に連絡をして、事故状況や過失があることを説明しなければなりません。

5 加害者や任意保険に問題があった場合

加害者が任意保険会社に交通事故の報告や保険を使うことの連絡をすることを忘れていると、任意保険は事故対応ができません。

被害者が加害者の任意保険に連絡をしても、保険に加入していることも個人情報ですので、何も教えてくれず対応もしてくれません。

この場合は、加害者に連絡をして、任意保険に連絡をするよう促す必要があります。

また、任意保険側の問題として、加害者は任意保険に連絡したが、任意保険会社内の連携ができていない場合や、担当者が連絡を忘れていることもあります。

加害者は自分が連絡をする必要があると考えておらず、任意保険も連絡しない状況になってしまうため、加害者側からの連絡がないという事態に陥ることがあります。

この場合は、加害者本人に連絡して加害者から任意保険に再度連絡してもらったり、加害者が加入している任意保険会社が分かっていれば被害者自身が任意保険に連絡を取ったりする必要があります。

任意保険会社の対応が遅い場合には、当該保険会社や監督機関に苦情を入れることもあります。

6 保険会社対応

加害者や保険会社からの連絡が遅いなど加害者側の対応が悪いと、交通事故でケガをしてつらい状態の被害者の方が、更に自分で動かなければならなくなってしまいます。

被害者の方が加害者側の対応をストレスと感じている場合には、弁護士に依頼することをご検討ください。

弁護士が窓口になることで、被害者の方の負担を軽減することができます。

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